相手から請われたとき

例えば株式だって、資産という以上は、いざというときに、即座に換金できなければ資産としての価値はない。ある企業が倒産して、株式の売却ができなくなったなら、もはやその株式は資産とは言えない。宝石でも同様である。たとえ三○○万円で買ったものであっても、お金が必要になったときに、その宝石が売却できなければ、それは単なる「石ころ」に過ぎない。だから、仮に不動産を資産と位置づけて購入するのであれば、売却するときのことを考えておくことが重要である。いざ、売却しようとしたときに、誰からも見向きもされないようなものを購入することその不動産が自分にとってどんなに魅力的に映ったとしても、もう一度冷静に、売却しようとしたとき、どんな人が買い主として現れるのかを想像しておくことで大きな失敗を免れることもできる。ん、不動産を資産としてではなく趣味的な楽しみ、自分自身の住居としての快適性だけを追求は控えたいものである。不動産の市況は、まるで生き物のように変化をしている。プロと呼ばれる人でも先を読むのは難しく、しばしば判断を間違えてしまう。一九九○年のバブル崩壊も、九四年以降の住宅バブルも、渦中に入ると全体の動きを正確に把握するのは至難の業であった。そのなかで、不動産の「売り」と「買い」のタイミングをどうやって正確にとらえて決断していくかは非常に重要である。その判断の巧拙によって、もたらされる結果には、「天と地ほどの開き」が生じ実際に、「不動産を売りたいが、いつ売ったらよいのか」、また「不動産を買いたいのだが、いつ買うのがよいのか」という質問を筆者が受ける機会が増えている。

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